当院について

チーム医療

栄養サポートチーム(NST)

当院での栄養管理 特徴

当院での栄養管理特徴[図]

NSTメンバー構成

専従者なし 全員兼務

Chairman
医師 1名 *
Members
管理栄養士 2名
薬剤師 1名 *
看護師(リンクナース) 3-4名
臨床検査技師 1名
リハビリ(PT ST) 4-5名
放射線技師 1名
事務 1名
  • NST可算を取得するための施設認定に必要な専門療法士などの有資格者

NSTが行う栄養管理の実際

NSTが行う栄養管理の実際[図]

入院時栄養スクリーニング評価用紙

患者さん本人または家族が記入

1)食事制限をしていないが、ここ1ヶ月の間に体重が2kg以上減少しましたか

(4)

2)食べ物をかんだり、飲み込んだりするのが困難ですか

(2)

3)肥満や慢性疾患で食事制限をしていますか

(1)

4)1ヶ月以内に全身麻酔をする手術をしましたか。

(1)

5)最近顔色が悪いまたは疲れやすいことがありましたか。

(1)

6)ここ2週間のうちに次のような症状がありましたか

①食欲がない

(1)

②吐いたり、吐き気があったりした

(1)

③下痢をしやすくなった

(1)

④37.5度以上の熱が出た日があった

(1)

合計7点以上を高リスクの対象とする

SGA:主観的包括的評価法

  • ①体重減少
  • ②咀嚼・嚥下機能
  • ③食事制限
  • ④直近の手術
  • ⑤易疲労感
  • ⑥消化器症状と発熱
    食欲、吐き気
    下痢、発熱
簡易栄養評価表(MNA-SF)[イメージ]

入院時低栄養リスク判定基準

  • 高リスク = NST介入基準{毎週、管理栄養士がNSTミーティング前日までにリストを提出}
    • ①Alb < 2.0g/dL
    • ②Alb:2.0 – 2.9 and MNA:0-7点
    • ③Alb:2.0 – 2.9 and 栄養スクリーニング7点以上

    高リスクと判定された人は、かなり悪い栄養状態であることを 認識してもらう必要性あり!!

  • 低リスク
    Alb > 3.0 & MNA:12-14点 & 栄養スクリーニング2点以下
  • 中リスク{管理栄養士が1ヶ月ごとに再評価}
    上記以外の場合
入院時低栄養高リスク判定患者の頻度[イメージ]
入院時低栄養高リスク判定患者の頻度
回復期リハビリテーション目的で入院した患者における低栄養高リスク患者の推移[イメージ]
回復期リハビリテーション目的で入院した患者における低栄養高リスク患者の推移

NST介入基準

  • 入院時「高リスク」は自動的に全例介入
  • 入院中の再評価で「高リスク」になった場合
    • *入院経過観察中の高リスク判定基準
      Alb < 2.0 g/dL or 喫食率3割以下継続
  • 『NST依頼票』によるコンサルテーション
NST依頼票によるコンサルテーション[イメージ]

NST活動の3本柱

  • ラウンド
  • ミーティング
  • コンサルテーション

NST ミーティング&ラウンド

開催日時 毎週 木曜日 13:30~14:00
  • 症例検討
    あらかじめ対象症例の状況を、各職種が電子カルテに入力しておくことによって効率化を図る。
    電子カルテの運用方法も課題あり、改善検討中
  • 栄養管理の運営に関する問題点を検討する
    スクリーニングやアセスメント方法は適切か
    栄養管理に関わる物品は不足していないか
  • 栄養管理に関する新しい情報を入手したらメンバーで共有
  • 勉強会:参加自由
  • ミーティング後にラウンドを行う

リスクマネージメント

  • 静脈栄養管理に対して
    高カロリー輸液製剤や脂肪乳剤の使用方法が適正でない場合に、NSTミーティングの際、薬剤師が提言
  • 経腸栄養管理に対して
    濃厚流動食の紹介や適正使用の管理栄養士による案内
  • リハビリ栄養に関して
    著しい低栄養患者への積極的リハビリ回避と栄養管理の充実を図る。