院長あいさつ
医療法人社団 公仁会
大和成和病院
院長
倉田 篤(くらた あつし)
24時間365日心臓病治療を実施
大和成和病院は1996年に心臓病センターを開設して以来、年間400例を超える心臓病手術と、600件を超える経皮的冠動脈インターベーション(PCI)を実施する、循環器疾患に特化した病院へと成長を遂げてまいりました(週刊朝日「いい病院」に2003年以後連続掲載)。当院は高い志を持つ心臓外科医、循環器内科医が、24時間365日体制で患者さまの治療にあたっております。
心臓外科の分野では、多くの患者さまに心拍動下冠動脈バイパス手術や僧帽弁形成術などの低侵襲手術を行っております。胸部大動脈瘤の手術や、80歳以上の高齢の患者さまへの手術、腎機能が悪い患者さまの手術も、人工透析装置を完備した集中治療室で積極的に実施しております。
また当院では、DSA(Digital Subtraction Angiography)*装置やHigh vission画像システムが完備されたハイブリッド手術室にて、僧帽弁形成手術などの低侵襲心臓手術(MICS:Minimally Invasive Cardiac Surgery)も行っております。2011年からは大動脈疾患に対するステントグラフト内挿術も開始し、患者さまのご期待に添える治療が可能となりました。
循環器内科の分野では、冠動脈疾患に対する経皮的冠動脈インターベーションにとどまらず、不整脈に対する埋め込み型除細動器等の手術、および管理にも積極的に取り組んでおります。また、進歩が著しい末梢血管治療(endovascular therapy:EVT)にも積極的に取り組んでおります。糖尿病や慢性腎臓病では末梢の動脈に障害が起こり「重症下肢虚血」になる可能性が高いといわれます。末梢動脈疾患をもつ患者さまの多くが、何らかの心臓病を患います。心臓病治療を手がける当院の循環器内科医は、積極的にEVTを実施し、熟練したテクニックで患者さまの重症下肢病変を改善に導いております。
大和成和病院は、治療を受けられたすべての患者さまが笑顔で退院されること、ご家族の方が笑顔で迎えられることを常に強く意識し、日々の診療にあたっています。医療は日進月歩で、心臓病においても様々な検査機器や治療薬が登場し、治療法も進化しています。しかし、医療技術の進歩だけでは心臓病治療の未来を語ることはできません。私たちは、患者さまを治すのは最新技術ではなく「人」であるべきだと考え、「人を診る」ことができてこそ「心臓を診る」ことができると確信しています。
当院は、病床数99床の循環器医療専門病院です。小規模ですが、医師、看護師、すべての職員がお互いを尊重し、常に密接なコミュニケーションを図ることで機動性を発揮し、患者さまにとって最善の治療と心地よい入院生活をご提供できるよう尽力しております。
当院の職員は、「真の医療人として心臓病治療に携わりたい」、「患者さまに安全で最良の医療を行いたい」という一心で集まった有志です。例えば、メディカルコーディネーターは、常に患者とご家族の立場から、皆さまの声が速やかに医師、看護師、関連各部署に届くよう連携をとり、円滑な診療が行われるために心を砕いております。管理栄養士や薬剤師、理学療法士は、集中治療室内にいる段階からチームとして参加し、入院から退院後の生活、社会復帰まで、一貫して支援しております。
(*DSA(Digital Subtraction Angiography)とは、造影剤を注入する前後のX線画像をコンピューターで解析し、造影剤を入れた状態の血管画像のみをリアルタイムに抜き出す装置。**低侵襲心臓手術とは、小さな傷(切開創)で特殊な手術器具を使用して行う心臓手術のことで、傷が目立たず、術後疼痛や出血量が軽減し、早期退院、早期の社会復帰が可能となる)
地域の皆さまを支える医療を目指す
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、不整脈などは突然、発症する病気です。だからこそ、食事や運動など、普段から健康的な生活習慣を心がけて病気の発生を防ぐ一次予防や、定期健診などで病気の早期発見・早期治療を行なう二次予防が重要になります。また、病気にかかってしまったら適切な治療を受け、リハビリによる機能回復・機能維持を図り再発防止に努める三次予防も必要となります。
大和成和病院は、心臓病予防のすべての段階において、地域の皆さまの健康を支える循環器医療チームとしての使命を果たし、心臓病や大血管の病気による不安と恐怖を抱える皆さまに寄り添い、共に病気と闘う「医療人」としてお役に立ちたいと考えております。
連携する成和クリニックでは、心臓病の持病を持つ患者さまの検査や治療を実施しています。血液透析を必要とする慢性腎不全の患者さまの心臓・血管疾患治療も、成和クリニック腎センターや院内の血液透析装置を用いて積極的に行っています。
当院では、地域の病医院の先生方とも積極的に連携をとります。患者さまが当院とかかりつけの病医院との間で孤立することのないよう、服用薬や利用されている福祉サービスなどについて共有してまいります。また、定期的に学術研究会などを開いて新しい治療法の情報を発信すると共に、交流を深めております。地域医療は患者さまを点で支える医療でなく、面で支える医療です。大和成和病院にそのお手伝いができれば幸いです。
シンプルな技術の組み合わせ。それが心臓手術
体の中にはさまざまな臓器がありますが、そうしたほかの臓器と比べて、心臓は形と機能(ポンプ機能)が直結していて、どこをどう治せばいいのかが比較的はっきりしている。そういう意味で、心臓はとても分かりやすい臓器の一つといえます。そんなシンプルで機能性の高い臓器に感動を覚え、"自分が治すとしたら心臓しかない"と、心臓外科医を目指しました。
その後、医学部を卒業し、医師となって少しずつ心臓手術に携わるようになりました。とはいえ、初めはただ先輩医師に言われたように助手を務めるだけ。それでも目の前で起こるダイナミックなできごとに、驚き、感動し・・・。そんな毎日を送っていました。
心臓手術をさせていただくことに、やりがいや喜びを覚えるようになったのは、やはり執刀医という立場を経験するようになってからです。心臓手術というと、何かむずかしいテクニックを要するものというイメージがあるかもしれませんが、基本はシンプルな技術の組み合わせしかありません。その技術をどう組み合わせていけば、目の前の患者さまを治すことができるか、それが心臓外科医としての力量だと思っています。
過去の経験や知識に基づき手術の戦略や組み立てを考え、自分なりに工夫をしてみる。そして、その通りに手術を終えたときは、やはり深い感慨を覚えます。どんな仕事もそうでしょうが、技術が自分のものとなり、その技術を「もっとも良いと確信を持って提供できる」ようになったとき、人は喜びが得られる。それが私の場合、心臓手術だったのだと思います。
「元気になる!」そう確信された方に手術を
当院では、手術を受ける患者さまやそのご家族の方に、できる限り時間を割いて手術の内容や病状について説明させていただいています。私たちがそうした場でお話しするときは、当然、手術について具体的なイメージできているわけですが、それを医学の知識がさほどない人が私たちと同じようにイメージするのは、なかなかむずかしいことだと思います。
しかし、当院では患者さまやご家族の方が手術についてしっかり理解され、「この心臓手術をしたら元気になれると確信いただくまで手術をしない」といっても過言ではありません。理解いただくまで時間をおいて、あるいは場所を変えて、何度も説明させていただきます。
なぜ、そこまでしなければならないのか。それは多くの心臓手術は、悪いところを切除すれば元気になるといった手術と違い、人工物を使ったり、人工の材料を使ったりして心臓の形を整えることで、機能をよくしていくものだからです。手術を受けたら終わりではなく、リハビリをしたり、薬を飲んだりと、患者さま自身が健康になるための努力をしていかなければなりません。
もちろん、患者さまにとっても、ご自身の受ける手術について具体的にイメージできれば、手術に立ち向かう勇気が出てくるでしょうし、手術後のリハビリなどもしっかり続けられると思います。事前にしっかりイメージしておくことはとても大切なのです。
「元気になるんだ! これでよくなるぞ!」。そう確信をもって手術を受けることを決意されるまで、時間がかかるかもしれません。病気を抱えていることで不安と焦りもあるかもしれません。しかし、それはその方にとって必要な時間です。私たちはどんな疑問にも答えますし、何度でも手術について説明させていただきます。
十分に納得していただき、心から手術を受けて良かったと思えるような、そんな心臓手術を心がけていきます。
外来診療日 |
月曜日(午前/午後)、土曜日(午前/午後) |
経歴 |
- 1989年03月
- 北里大学医学部卒
- 1989年06月
- 北里大学病院胸部外科入局
同外科、国立病院医療センター(現 国際医療センター)麻酔科研修を経て
- 1993年
- 榊原記念病院外科レジデント
- 1994年09月
- 北里大学医学部胸部外科助手
- 1996年11月
- 大和成和病院心臓血管外科勤務
- 2010年12月
- 大和成和病院 院長に就任
- 2013年01月
- 副院長に就任
- 2014年03月
- 院長に就任
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免許・資格 |
- 日本外科学会専門医
- 植え込み型除細動器研修証
- ペーシングによる心不全治療研修証
- 日本冠疾患学会評議員
- 日本冠動脈外科学会評議員
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