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アレルギー内科

Q&A集

気管支喘息について Q&A

風邪が長引いて3ヶ月くらい咳が続き時々息苦しくなり、サルタノールを使うと楽になります。風邪と喘息の境目が分かりません。またのどに痰がからんだときサルタノールを使うのか、風邪薬を飲むのか迷います。
サルタノールなどの吸入式の気管支拡張薬を使用して楽になるのなら喘息です。風邪が月単位で長引くことはまれです。痰がからむだけでなく息苦しければサルタノールを使ってください。痰がいつもよりも濁って汚ければ風邪薬(抗菌薬)も併用する必要があるかもしれません。
退院して半年になります。毎日プレドニン1錠を服用しています。ピークフローも安定し、階段の上り下りにも息切れはありません。プレドニンは続けなければなりませんか。
プレドニン1錠は、通常体内で産生(内因性)されるステロイドの1日量に相当します。プレドニンを長期間使用すると内因性ステロイドの産生を抑制しますから、急に止めるわけにはいきません。1日おきにしたり、まず半錠にしたりしてゆっくりと減量していきます。状態がいいようですから主治医と相談しながら減量してください。
酸素吸入は役に立ちますか。
重症の喘息発作を起こすと酸素が体内に入りにくくなり、体の中の酸素が不足し呼吸困難が増悪します。そういうときには酸素吸入を行います。しかし酸素には気管支を拡張させる作用はなく、喘息発作を抑える効果はないのでそういうときには気管支拡張薬などの抗喘息薬治療が必ず必要です
大学生の息子が数回急な喘息発作で救急車を使って病院へ運ばれました。家族がいたから良かったのですが誰もいないときに起きたらと心配です。
急激に悪くなる方でも何らかの前兆があることが多いのです。喘息日記をつけ、ピークフローモニターを行えば、早期に悪化の前兆をとらえることができます。一般的に思春期から大学生くらいの方に定時服薬を怠ったりする治療態度が不良の方が多くみられます。発作の時だけの治療ではなく、普段から発作を起こさないようにコントロールすることが必要です。
レントゲン写真で肺気腫の疑いがあるといわれました。喘息から肺気腫に移行しますか。
そんなことはありません。肺気腫と喘息は全く別の病気です。慢性に発作のある重症の方はレントゲン写真上肺の過膨張所見があり、肺気腫のように見えることがありますが、喘息では、肺気腫のように肺胞構造が壊れることはありません。呼吸機能の拡散能や高分解CTを撮れば区別できます。
現在フルタイド、テオドール、サルタノールを処方されていますが、妊娠した場合続けて使用しても大丈夫でしょうか。
現在喘息に使用されている薬で妊娠に対して禁忌という薬はありません。特に今使用されている吸入ステロイド(フルタイド)、テオフィリン薬(テオドール)、β刺激薬(サルタノール)は安全といわれています。抗ヒスタミン作用のある内服薬は避けた方が安全かもしれません。ステロイドは内服、もしくは注射で使用しても催奇形性はありません。妊娠に際して注意すべきはむしろ発作を起こさないようにすることで、特に妊婦さんが低酸素状態になるような大発作を起こさないことが肝要です。胎児も母体から酸素を供給されているのでお母さんが低酸素になると赤ちゃんも低酸素になります。その方が薬よりも悪影響はずっと強いと考えられます。妊娠中も十分な薬を使用して状態をコントロールすることが大事です。しかし薬は少ないにこしたことはないので、吸入薬を主体にして量を少なくした方がよいでしょう。また初期の3ヶ月がもっとも注意が必要なので、発作が起こりやすい時期がはっきりしている人ならば、計画的に発作好発時期と妊娠初期が重ならないようにしましょう。
猫を飼っています。そのために発作が起こるわけではないのですがやはり飼わない方がいいですか。
基本的にはアレルギーの病気のある家庭ではペットは飼わない方がよいと思います。とくに猫、犬はふけや毛が強いアレルゲン性を持っており、今大丈夫でも飼っているうちに駄目になる(これを感作されるといいます。)ことがよく見られます。血中のIgE抗体を検査すればある程度の見当はつけられます。ネコアレルゲンに対する特異IgE抗体があれば症状はなくても少なくとも準備状態にはあるということができます。ペットアレルギーの人は、飼育中はペットが原因かどうかわからないことがありますが、飼育を止めると途端に良くなるかたがいます。
中二の男の子ですが3ヶ月前からベネトリンを吸入しないと発作を起こすようになってしまいました。そんなに毎日吸入していいものでしょうか。
3ヶ月間の吸入自体は問題はないと思いますが、ベネトリンは気管支拡張薬で発作治療薬です。毎晩吸入しなければならない状態というのは基本的にコントロールできていないと考えられ、予防のための長期管理薬が必要です。まだ長期管理薬を使用していなければ開始しなければいけませんし、すでに何らかの長期管理薬を使用しているのであれば不足している状態ですから、変更するか、増量する必要があります。主治医の先生に今の状態をお話しして、長期管理薬の見直しをしてもらってください。
ペニシリンでショックを起こしたことがあります。一生ペニシリンは駄目なのでしょうか。
多くの場合繰り返します。いっぺん駄目だった人は避けた方がよいと思います。使える抗生物質を何種類か医師に決めてもらっておいた方がいいですね。
吸入ステロイドには副作用がありますか。補助具(スペーサー)の効果は?
吸入ステロイドを常用量、あるいは重症度に応じたガイドラインでの推奨量で使用するのであれば全身的な副作用はまずありません。最近の吸入ステロイド薬は補助具なしでも上手に吸入できる方が多くなりましたが、補助具を使うと、エアゾール薬の吸入のタイミングを併せにくい人でもうまく吸入できます。またかなりうまく吸える人でも補助具を使った方が吸入の効率が良くなると言われています。
小児喘息は治ると聞きましたが?
思春期までに6~7割はなおります(正確には“寛解”―無治療でも発作が出なくなることですが、治癒とは異なります。)が、残りは成人喘息に移行します。またいったん治ったように見えても再発することもあります。症状がなくなっても気道の過敏性は残っているという研究結果もあります。きちんと薬で状態をコントロールし、減感作療法や、環境整備をすることで寛解に持っていける率は上がります。
喘息でたくさん薬を使っていますが、時々頭痛がします。常用薬の上に市販の頭痛薬を飲んでもいいでしょうか。
喘息の薬と頭痛薬を一緒に飲んではいけないということはありません。気をつけなければいけないのは“アスピリン喘息”といってアスピリンやその他の痛み止め薬(解熱鎮痛薬)で発作を起こす人がいることです。小児ではまれですが、成人喘息の10%弱にそういう人がいます。喘息になってからそういう薬を使って大丈夫であった人はいいのですが、喘息発症後はじめて解熱鎮痛薬を使うときは気をつけなければいけません。風邪薬の中に入っている解熱薬や、歯科、整形外科でもらう痛み止めにも気をつけてください。鼻ポリープのある人、においの分からない人、などはアスピリン喘息である率がもっと高くなります。また痛み止めの貼付剤でも、また座薬でも起こることもあります。
吸入ステロイドを朝だけ1吸入し、他に気管支拡張薬、抗アレルギー薬、去痰薬を飲んでいます。1年ほど前から発作は起きてないので吸入ステロイドを止めたいのですが。
他の薬を服用していられるのでむしろ朝1回の吸入ステロイドは少ないのではないでしょうか。吸入ステロイドは喘息治療のもっとも基礎的な薬ですから他の薬から減量、中止していって最後に吸入ステロイドだけで様子を見て中止できるかどうか主治医と相談なさってはいかがですか。
メプチンエアーを1日に5~6回吸入していますが大丈夫でしょうか。
メプチンは気管支拡張薬で、起きてしまった発作を抑える薬です。いわば後追いの薬です。吸入ステロイド薬のような予防薬をきちんと使ってそれでも発作が出たときに使うという使い方をしてください。1日に5~6回は多いので2~3回以内に収まるように予防薬を増量するなど調節する必要があります。主治医にご相談ください。
予防接種は安全ですか。
はしかとインフルエンザの予防接種は以前ワクチンの中に培地として使っていた鶏卵のアレルゲンが混入し卵アレルギーの方に副作用が出たことがありました。現在はワクチン精製技術が進み、卵アレルギーの方でも安心して使用できます。はしかのワクチンの中には安定剤としてゼラチンが入っているのでゼラチンアレルギーの方は注意が必要です。
発作の時、病院へ行くタイミングを教えてください。
発作時に使用ということで渡されている気管支拡張薬を20分おいて2回吸入して5~6時間おさまっているなら家で様子を見ていいでしょう。そのあとも20~30分後にはもう吸入を追加したいというなら病院へ行きましょう。またピークフローを持っているなら、気管支拡張薬吸入後のピークフローが1番いい時の値の70%に達しなければ病院へいってください。喘息発作死の一番大きな原因は治療の遅れです。我慢しすぎると重大な結果になることがあります。早め早めに受診するという心構えが必要です。
漢方薬との併用治療についてはどうでしょう。アレルゲン除去以外の体質改善、例えば成人喘息では水泳・乾布摩擦は効果がありますか。
漢方薬は西洋医学の方面から薬効を判定するのは難しいものです。ただ、少なくとも気管支拡張薬であるベータ刺激薬の吸入やテオフィリン薬の内服・注射のような速やかな症状の改善は漢方では得られません。長期服用して発作を起りにくくする、というのが漢方を使う意味だろうと思いますが、それもはっきりした薬効評価をしていないで使われているものもあります。西洋薬と併用してもよいかとのことですが、なかには麻黄製剤が入っているものもあり、これはベータ刺激薬ですから、西洋薬と併用すると動悸や手の震えなどが出てくる可能性があります。漢方だから副作用がない、とはよく言われることですが、薬効があればかならず副作用があります。成人喘息では、水泳・乾布摩擦のみで症状が良くなることはあまり期待できないと思いますが、水泳などは全身運動ですから、積極的にやることはお勧めします。アレルギー疾患ではアレルゲンがわかっていればこれを除去するのが一番確実で副作用のない方法です。
67才で8年目の喘息患者。安静時の脈搏が100/分を切らなくなりました。副作用ですか。
β刺激剤を使うと脈は上がります。また、喘息で体内の酸素が不足している場合には、脈拍が速くなることがあります。喘息の状態によって、吸入ステロイドなどの予防薬を併用するか、またはすでに使っているのであれば増量することで、症状が改善し、β刺激剤を減量できると思います。酸素不足の場合は、酸素濃度(酸素飽和度)は指先にはさめば簡単に計れる機械もありますので、病院で調べてもらって下さい。
現在気管支拡張薬2種と去痰薬1種を服用していますが、体調の良いときでも服薬は必要ですか?
現在の薬剤の使用の仕方によって異なりますが、もし現在発作時のみこれらの薬剤を使用しているのであれば、具合の良いときには服薬は必要ありません。もし、予防的に吸入ステロイド薬とともに徐放性薬剤(効果が長く続くクスリ)を常用しているのであれば、ピークフロー測定値を参考に徐々に減らしていくのがよいでしょう。どちらにしても主治医と相談して指示を受けて下さい。
フィットネスクラブに通っています。エアロビクスなどをやる直前にメプチンエアー、サルタノール等を使用しても、心臓などへの影響は心配ないのでしょうか?
メプチンエアー、サルタノール等は交感神経刺激薬といって交感神経を刺激することにより気管支を拡張させる薬です。したがって人によっては気管支拡張効果と同時に動悸や手のふるえ等の副作用が出る場合もあります。しかし、飲み薬に比べると副作用の出現は少なく、頻繁に大量使用しないかぎり、まず問題ありません。もし心臓疾患の合併症があれば主治医に相談されるのがよいでしょう。運動誘発喘息で運動負荷前に使用して効果があることが報告されていますので、実際に予防効果があるようでしたら、エアロビクスの前に吸入することをお勧めします。
ふだんから酸素不足で息切れがし、発作時はさらに不足して呼吸が非常に苦しくなります。在宅酸素吸入をしたいのですが、医師から、安定して酸素不足の人はできるが、発作の起きる人はだめだといわれました。どうしたら呼吸が楽になりますか?
本来在宅酸素療法とは、肺気腫や慢性気管支炎あるいは結核後遺症等の慢性呼吸不全(呼吸機能が低く、いつも酸素不足のある人)の補助治療法として日常的に酸素を吸入する療法で、保険の適用があります。酸素療法には気管支拡張作用はないので、気管支喘息のように一時的に気管支が収縮して酸素不足になるような疾患では、発作時に他のクスリと一緒に補助的に使用することはありますが、日常的に吸入することはありません。 もしふだんから酸素不足があるとすれば、まず気管支喘息以外に病気がないかを調べることです。気管支喘息の場合も発作時に低酸素状態を改善するために酸素を吸入しながら来院することは大切なことです。そういう意味でお宅に酸素吸入器を設置することは可能です(ただし保険適用にはなりません)。ただ、酸素療法はあくまで補助療法であって、気管支喘息発作の根本的な治療ではないので、自覚的に楽になっても気管支拡張薬の吸入や点滴を受けに病院に来るのが遅れないよう充分注意していただきたいと思います。
気管支拡張薬の長期使用による副作用について教えて下さい。
気管支拡張薬には交感神経刺激薬とテオフィリン薬の二種類があります。交感神経刺激薬は気管支だけでなく全身の交感神経を刺激するため、例えば心臓の交感神経を刺激すれば動悸、頻脈が起きますし、筋肉の交感神経を刺激すれば手の震えが起こります。ただしこれらの副作用は短期的なもので、長期に使用して重篤な副作用ではありません。しかし心臓を刺激するため心・循環器の疾患(狭心症、心筋梗塞、コントロール不良の高血圧など)を持っている人は気をつけなければなりません。他の薬、特に吸入ステロイドなどの長期管理薬を十分に使用することによってできるだけ交感神経刺激薬の使用量を少なくします。また低K(カリウム)血症が起こることがあるのでこれも定期的にチェックする必要があります。テオフィリン薬は、体の中で効果を示す量(有効血中濃度)と副作用を起こす量(中毒量)との幅が狭いので使いすぎには注意が必要です。副作用としては最初に吐き気、おう吐などの消化器症状が出ることが多いので、テオフィリン薬を常用している人はもしそういう症状が出たら、薬の血中濃度を測定してみる必要がありますので主治医にお話ししてください。
気象と喘息の関係を教えて下さい。
メカニズムは分かっていませんが、両者に関連があることは確かです。台風や低気圧が近づくと悪くなる人、逆によくなる人もいて、天気予報ができるほどです。天気によって悪くなる人はその際の薬の増量を主治医に相談して下さい。
歯痛止めを飲んでひどい発作を起こしたことがあります。アスピリン喘息だといわれましたが、どんなものですか。
痛み止めなどの消炎鎮痛解熱薬を飲んだり、貼ったり、塗ったり、注射したりしたあと、大発作を起こすことがあります。大人の喘息患者のうち十人にひとりは、このアスピリン喘息です。ただ気をつけなくてはいけないのは、自分がアスピリン喘息だと考えている方のなかには、そうでない人もいるということです。風邪を引いて風邪薬を飲んで発作を起こしたといっても、その発作は風邪のために起きたのか、薬で起きたのかは必ずしもすぐにはわかりませんので、あとで検査(アスピリン負荷試験)を受けて確認してもらう必要があります。というのは、本当にアスピリン喘息ならば、別の病気でアスピリン系統の薬を使う必要が起きたときも絶対に使ってはいけないし、そうでないのにアスピリン喘息だと考えていると、治療の選択の幅が狭くなってしまうからです。両方の意味で、確認が必要です。もうひとつ注意が必要なのは、医師のなかにはアスピリン喘息と聞くとアスピリンだけがだめなのだと考えてしまう人もいることです。アスピリンと同じ働きをする薬、たとえばインダシンとかボルタレン、ロキソニンなどもいけませんしもちろんバファリンも使えません。アスピリン喘息という言い方が必ずしも正確ではないということで、最近は解熱鎮痛薬喘息といった言い方をするようにしています。どうしてもこの種の薬を使う必要がある人は、類似の薬で使用可能な薬やごく少量からはじめて通常量まで使えるようにする脱感作という方法がありますので主治医に相談してみてください。
37歳女性、現在妊娠5か月です。昨年9月に喘息といわれました。朝夕、フルタイドの吸入とテオロングを使っていますが、動悸がすることもあります。薬の影響でしょうか。また2年前から血圧が高く、現在も上が150、下が100と高めで心配です。
薬を使うのが心配なのは妊娠初期の3か月ですが、やめておいたほうがよいのは、まだ明確な妊娠中の安全性のデータがない抗アレルギー薬といわれる系統の薬です。フルタイドの吸入とテオフィリン薬といわれるテオロングは、胎児には影響のない薬です。動悸については薬のせいということがあるかも知れませんが、妊娠5か月ともなれば、薬についての心配はほとんどなくなります。妊娠時に怖いのは、薬の副作用よりは、強い発作を起こして呼吸困難になることです。お母さんからの酸素が低くなれば、お腹の赤ちゃんも低酸素の影響を受けます。妊娠中は影響がないとわかっている薬をきちんと使って、発作の予防をすることが大切です。血圧が150と100なら、あなたの年齢から見て血圧を下げた方がいいでしょう。血圧を下げるのにβ遮断薬は喘息の人には使えませんが、降圧薬としてよく使われるカルシウム拮抗薬、ACE阻害薬は喘息に対して安全です。血圧を下げる目的は、血圧が高いことからくる合併症を防ぐことにあります。合併症で一番大きいものは動脈硬化です。これは血管の弾力性がなくなる血管の老化で、年齢による変化です。この変化を年齢不相応に進める要件にはいくつかあって、一つが高血圧、それから煙草やコレステロール、糖尿病に痛風などの病気、そして遺伝です。こういうファクターによって動脈硬化が進めば、色々な疾患が起こってきます。一つは心臓で心筋梗塞とか狭心症、もう一つ代表的なのが頭で脳卒中です。血圧が高い状態が長く続くほど動脈硬化は進みやすいですから、30歳代で何度計っても、または緊張しなくても150/100の値であれば、何らかの薬を使った方がいいと思います。
ベコタイドからフルタイドに切り替えたら、喘息の調子はよくなったが、声が嗄れるようになりました。うがいは必ずしているのですが。
ステロイド吸入薬は副作用がとても少ない薬ですが、声嗄れが泣きどころです。薬を吸入しても、肺に到達するのはせいぜいごく一部で、残りは口の中やのどに残ってしまうため、カンジダなどのカビが生えることがあります。したがってうがいが必要なのですが、声帯まではとどかないので、声が嗄れることがあるのです。ベコタイドでは起きなかったのにフルタイドで起きるようになったのは、フルタイドが粉剤で粒子径が大きく沈着しやすいことが関係するのでしょう。効果も大きい代わり、副作用もいくらか強いようです。またフルタイドは粉末なので、これが合わない人もいます。現在はエアゾール剤もあります。副作用が出る頻度は低く、また継続しているうちに声嗄れが改善する場合もありますし、他のステロイド薬に変更することも可能ですので、あまり心配する必要はありません。ただ年配の男性の場合は声帯のポリープや炎症など、ステロイド吸入薬の副作用以外の原因で声が嗄れることもあるので、声嗄れがひどいようなら、必ず耳鼻咽喉科の診察を受けてください。
ピークフロー値が朝は100くらい日中は300くらいですが、どう解釈したらいいでしょうか。
ピークフロー値の目標は予測値(性、年齢、身長によって計算します。)または自己ベストの80%以上に保つことと日内変動をできるだけ少なくすること(20%以内)です。質問のピークフロー値はどちらも達成していませんので喘息のコントロールが不良と判断します。長期管理薬を増量するべきでしょう。
発作止めの吸入のサルタノール、メプチンエアーなどはあまり使わない方がいいと聞いたが、苦しいときはどうすればいいのでしょうか。
「発作止めの吸入薬はできるだけ使わない方がいい」というのは正確な言い方ではなく、できるだけ使わないで済むような治療をしなければいけないということです。ガイドラインでも1日3~4回となっていますが、それ以上使ってはいけないという意味ではなく、3~4回で済むように長期管理薬を調節しなさいということです。ガイドラインで推奨している量を超えて使用するというのは喘息のコントロールが悪いと考えてください。この量を超えるとすぐに副作用が出てくることはありません。長期間多量に吸入していると、もともと心臓が悪かった人などには問題が出てくるかもしれませんがそういう人以外はあまり心配する必要はありません。ただしこれらの薬には喘息の基本病態である気道炎症を抑える作用はありません。むしろ炎症を悪化させるという研究結果もあります。そのため気道過敏性が亢進して発作が起こりやすくなり、喘息死の一因ともなっている可能性もあります。必ず吸入ステロイド薬をはじめとした予防薬と併用してください。
イヌ、ネコにアレルギーがありますが子供の情操教育のためペットを飼いたい、どうすればいいでしょうか。
アレルギーの原因であるアレルゲンは避けることができるものであれば避けるのが一番です。室内塵、ダニ、花粉は避けることができませんが、食物、ペットは気をつけていれば避けられます。お子さんがまだアレルギーではないとしても、ご両親にアレルギーがれば出る可能性は高いと思われます。犬、猫、ハムスター、ハツカネズミなどを飼って最初の半年、1年は大丈夫かもしれませんが、飼っているうちに過敏になる(感作されるといいます。)可能性は低くありません。どうしても飼うなら、1週間に1度は石けんをつけてブラシで洗う、寝室に入れない、掃除をまめにする、犬なら室外犬にするなどの注意が必要です。
喘息で麻酔薬は駄目といわれています。胃カメラの時の麻酔はどうですか。
胃カメラや抜歯の時などに使用する局所麻酔薬は過敏症を起こすことがありますが喘息だからといってその率が高くなるわけではありません。今までに抜歯を安全に行えたのであれば問題ありません。もし以前に麻酔薬で何らかのアレルギー症状があったのであれば、その薬剤名を聞いて、それ以外の方法をとることも可能ですので、主治医に話してみてください。
喘息は遺伝しますか。母親と父親のどちらの影響が強いでしょうか。
喘息そのものが遺伝するというわけではありませんが、感作を受けて何らかのアレルギー疾患になりやすい遺伝的素因はあります。両親の影響は父親より母親のほうが強いという研究もあります。また遺伝とは関係ありませんが親が喫煙している家庭の方がアレルギーの子が多いという研究もあります。
ピークフロー値をはかり始めて1年半たち、最高値は350が480に、平均値は250が420に改善しましたが症状は改善されません。どうしてピークフロー値だけが良くなるのでしょうか。
ふつうはピークフロー値と自覚症状の改善は平行します。違いの出る理由としては吹き方でカパッとくわえないで口をすぼめて吹くと実際より高くでます。また姿勢が変わると値も変わります。いつも同じ姿勢で、できれば立位でやってください。毎日やっているうちにやり方がうまくなって一見改善したように見える、ことなどが考えられます。また最高値、平均値はよくなっても日内変動は良くなってないかもしれない、つまり朝の値はうんと低くてそれは改善していないかもしれない、そういう場合は喘息のコントロールは良くなっていません。また、ピークフロー値は、あくまで太い気管支の通りやすさの目安ですので、末梢の気管支が狭い場合には、ピークフローだけでは、わかりませんので、主治医に一般呼吸機能(スパイログラム)を検査していただくとよいでしょう。
病院で経口ステロイド薬をもらいましたが強さがよく分かりません。
いろいろな薬がありますが、1錠あたりのステロイドとしての強さ(効果)は同じになるように作られています。どの薬も1錠がプレドニン換算で5mgの強さになります。メドロールは4mgがプレドニン5mgに相当します。プレドニン1mgの錠剤も発売されています。
体質改善法はありませんか。
体質改善という言葉が何を指すか難しいのですが、1つは減感作療法があります。アレルゲンをごく薄い濃度から週1回注射し、だんだん濃くしていって維持量に達したら、その後、最終的には1~2ヶ月に1回注射を継続する方法で、室内塵、ダニ、花粉のアレルギーに効果があります。最初に入院をして、維持量に達するまでを短期間で行う急速法もありますが、維持量を長期間(年単位)続けなければならないことと100%の人に効くわけではないことで、最近の対症療法の進歩と相まってあまり施行されなくなっています。しかしながら、根治療法として重要な治療方法であり、専門施設では行っているので相談されるといいでしょう。マラソンや水泳で良くなるかという質問もよくありますが、大人の喘息では、子供の喘息のようにそれだけで良くなることは難しいと思います。今の医学では体質を完全に変えることはできません。
重症の喘息のため経口ステロイド薬を使用しています。骨粗鬆症もあるので副作用が怖いのですが。
重い喘息の場合経口ステロイド薬を使わざるを得ません。ステロイド薬の飲み方を工夫して、間欠投与、つまり休薬する日を作れる人はそうした方がいいでしょう。喘息では気管支の炎症を抑えるためにステロイド薬を使うので、たとえば1ヶ月のうち2週間使って残りの2週間を休薬するといった方法でもうまくコントロールできる人は結構みられます。また、2日分を1日おきに服用することで、副腎機能抑制を予防する投与法もあります。また骨粗鬆症を防ぐ薬も最近出ていますので主治医に相談なさるといいでしょう。
フルタイドを使っていますがとても効果があります。ただ症状が改善しても止めてはいけないと注意書きに書いてありますが、そうだとすると一生使わなければならないのでしょうか。
吸入ステロイド薬は確かに喘息治療薬としてはかなり根本療法に近くはなっていますが、止めたらまた気道炎症が再燃するのは明らかです。必要最小限にだんだん減らすことは可能ですが、止めても大丈夫というデータはまだありません。症状だけでなく、気道過敏性も正常に(近く)なっているなら止められるかもしれません。
風邪の時に吸入ステロイド薬を使い続けてもいいのでしょうか。
風邪の時に吸入ステロイド薬を使っても全く問題はありません。ステロイドを吸入していると風邪を引きやすくなるかとか気管支炎を起こしやすくなるかという質問をよく受けますが、今は否定されています。風邪の時に吸入ステロイド薬を止めると喘息が悪くなる可能性が高いので使い続けてください。ただ、吸入をすると刺激になって、つらいあるいは苦しいという場合は、その間は中止するのはやむをえません。
コントロールが良くなった場合、どの薬を先に減量、中止していくか教えてください。
成人喘息の患者さんではどの長期管理薬を先に止めるかなかなか一言では言えません。基本的には副作用がもっとも問題になるものから止めていきます。つまり、経口ステロイド薬が使われていれば、まずそれを減量、中止しようと試みるわけです。大量の吸入ステロイド薬を使っているなら(常用量の3倍以上)減量するように試みます。中等量以下(常用量の2倍以下)の吸入ステロイド薬はほとんど副作用がありませんから続けておいて、他の薬、抗アレルギー薬や、テオフィリン薬、長時間作動性β刺激薬を減量、中止するようにします。

アレルギー性鼻炎 Q&A

スギの花粉症がある。飛散時期の注意点を。
花粉対策として、風の強い暖かい日には外出を避けるようにしてください。そうもいかないときはマスクをかけ、帰宅後は手を洗い、うがいをしてください。健康管理も大事で風邪を引くと花粉症の症状も悪化しますから気をつけてください。また早めに受診して症状にあわせた薬をもらってください。
主な花粉の飛散時期を知りたい。
春先になるとスギの花粉が飛び始め、少し遅れてヒノキの花粉が飛びます。このシーズンが過ぎるとイネ科の花粉の季節です。秋はブタクサ、ヨモギの花粉が飛びます。
スギの花粉飛散量は増えているのか。
戦後山が荒れて復興に全国の国有林に杉が植えられました。スギは若木のうちは花粉をあまり産出しませんが樹齢30年以上になると大量の花粉が飛ぶようになります。今がちょうどそういう時期に当たるのでしょう。
アレルギーのある人は中耳炎にかかりやすいと聞いたが・・・。
浸出性中耳炎にかかりやすいといわれています。アレルギー性鼻炎や喘息に合併しやすい慢性副鼻腔炎があると、耳からのどへ抜ける管つまり耳管に炎症を起こしやすくなります。耳管炎があると耳管が閉塞してしまい、耳から液が出なくなって中耳に水がたまるのだろうといわれています。難聴や耳閉感(耳の詰まった感じ)があり、自分の声が響いたり大きく聞こえたりします。
ヨモギのアレルギーで減感作療法を2年やって症状が良くなった。いつまでやればいいのか。
減感作療法は現時点では唯一の根本的治療法です。欠点は効果が出るのに時間がかかること(月単位から、年単位)、すべての人に効くわけではないことです。効果判定に1年、効果があれば少なくとも3年くらいは続けるつもりで始めてください。いつまでやればいいのかという点ではまだはっきりしたことは言えません。しかし、減感作注射は最終的には4~6週に1度くらいになるはずですから、無理なく通院できるのならできるだけ長く続けることを勧めます
中2の男子、アトピーと喘息があったが最近はわりと良くなった。しかしいつも鼻がつまっているようで口をあいて寝ている。苦しそうで何とかしてやりたいのだが。
アレルギー性鼻炎以外の可能性もありますが、アレルギー性鼻炎でも最後に出てくるのは鼻閉で、鼻で息ができないというのは非常につらいことです。薬物療法などいろいろな治療を試みてどうしても軽減しなければ鼻甲介切除の手術をすることもあります。
アデノイドがあって診てもらったとき、大きいことは大きいが自然に治っていくといわれたが。
アデノイドというのはリンパ組織で5歳から7歳くらいが一番大きくてだんだん小さくなるのがふつうです。しかしアデノイド増殖症といってアデノイドがいつまでも大きい人がいてそういう人はきちんと耳鼻科で診てもらう必要があります。
スギの花粉症だが薬を早めに始めた方がいいのか。
花粉の飛散時期の2週間ほど前から予防投与をすれば有効です。1月から飛ぶこともあります。花粉情報に気をつけてください。3月中旬になれば春風とともに大量飛散しますから、症状がひどくなってからでは予防薬の効果もあまり期待できません。
乾布摩擦などは効果があるか。
夏の暑いうちから始めてなれている人は風邪予防などにもいいのですが、寒くなってから始めるのはあまり効果的とは言えません。
スギの花粉症は日本にしかないと聞いたが本当か。
本当です。日本杉は日本国内にしか生えていないので、スギ花粉症は外国にはありません。日本でも北海道にはごく少数の杉が見られるだけなので症状が重くてどうしようもない人はスギ花粉の飛散シーズンは北海道に避難すると軽快します。日本に長期滞在している外国人にスギの花粉症が発症するという報告もあります。
マスクはどんなものを使えばいいのか。
市販のもので結構です。ガーゼのマスクより不繊布のマスクの方がより効率よく花粉をブロックしてくれます。価格と性能は必ずしも一致しません。顔面への密着度から言うと平型よりもお椀型の方が勧められます。

成人のアナフィラキシー Q&A

アナフィラキシーとは?
特定の原因や誘因(食べ物、薬、運動など)をきっかけにして短時間のうちに全身に広がる強いアレルギー反応のことで、ひどいときには呼吸困難・血圧低下により生命の危険もあります。アナフィラキシーのアレルギー反応は、花粉症や気管支喘息と同じ、1型アレルギー(即時型アレルギー)と呼ばれIgE抗体とアレルゲンとの反応によるものです。花粉症や気管支喘息は鼻や気管支といった体の一部で反応が起こるのに対し、数分から数十分のうちに全身に症状が広がるのがアナフィラキシーの特徴です。ただし、まれに原因となる刺激から数時間から半日後に症状が出る場合もあります。
アナフィラキシーが起こるとどんな症状がでるのでしょうか?
全身のアレルギー反応なので様々な症状が同時におこる可能性があります。主な症状としては、じんましん、まぶたや唇のはれ(血管性浮腫といいます)、のどのかゆみ、くしゃみ、鼻水、せき、呼吸困難、はきけ、腹痛、下痢、失神などがあります。特にじんましんは9割の患者さんに出るといわれており重要な症状です。その他の症状としては、胸の痛み、ひどい眠気、だるさ、頭痛、ふらつき、などがあります。このように様々な症状がでるために患者さんの中には、ご自身の症状がアナフィラキシーであると気づいていない方もいます。
アナフィラキシーの原因は?
すべての食品、薬、などが原因となる可能性はありますが、頻度の高いものがある程度分かっています。
  1. 食品:食べ物は成人のアナフィラキシーの原因の中で最も頻度の高いものの一つです。中でも、日本人では甲殻類(えび・かに)、小麦、ナッツ類、果物、魚介類、そばなどが原因となることが多いです。
  2. 薬品:点滴で使う薬も、飲み薬も原因になります。日常的によく内服していた薬に対して、ある日突然過敏になることもよくあります。原因の薬の種類で多いものとして、抗生物質(抗菌薬)、解熱鎮痛剤があげられます。また、病院でCT検査などによく用いる造影剤もアナフィラキシー反応様の症状を起こしすことが知られています。
  3. 虫刺され、動物咬傷:ハチ毒によるものがもっとも多いのですが、その他の昆虫の毒によるアナフィラキシーもあります。ハムスターなどのペットにかまれたことが原因になることもあります。
  4. ラテックス:ゴム製品の成分であるラテックスに対してアナフィラキシー反応を起こすこともあります。ゴム風船やゴム手袋への直接の接触だけでアナフィラキシーになることもありますし、ゴム手袋のパウダーについているラテックスを吸い込むことなどでもアナフィラキシーになることがあります

以上のような原因とは別に、運動、アルコール、過労、ストレス、感冒、解熱鎮痛剤の使用、月経、などはアナフィラキシーを起こしやすくする誘因として知られています。

病院でアナフィラキシーの診断を受けました。治療法はありますか?今後どのようなことに気をつければいいですか?
アナフィラキシーの患者さんの治療で最も重要なことは、原因を避けることです。病院でアナフィラキシーの可能性があると言われた方は、アレルギー科を受診して可能な限り原因をはっきりさせることが重要です。原因がはっきりすれば、それを避けることによってアナフィラキシーは起こらなくなります。しかし、残念ながら病院で調べても原因のはっきりしない方もいます。また、アナフィラキシーの誘因を避けることは重要です。解熱鎮痛剤を使用したとき、疲れているとき、運動するときは特に原因を厳格に回避するように注意しなければなりません。注意していてもアナフィラキシーを起こしてしまう可能性のある方は、主治医と相談して自己注射用アドレナリン(エピペン)を処方してもらったり、予防の内服薬を処方してもらったほうがよいでしょう。

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