家庭血圧測定の勧め

家庭血圧測定の勧め

自動血圧計(家庭血圧計)はすでに3000万台が国内に普及し、現時点で年200万台が販売されています。 高血圧治療もクリニック受診時の血圧のみで行うのではなく、家庭血圧にもとづいて降圧剤の調節を行うようになってきました。 正確な家庭血圧計を用い、適正な方法と時間で血圧の自己測定を行う必要があります。 是非、当院にご相談ください。

家庭血圧を測定する最大のメリットは

  • ■ 白衣高血圧の診断
  • ■ 早朝血圧に対する降圧薬の有効性の判定

高血圧患者の20%は普段の血圧(家庭血圧で代表される)は正常なのに医療機関での診察時に緊張の為、血圧が上昇する、「白衣高血圧」であると推測されています。 一般的には白衣高血圧では心肥大や腎障害などの高血圧による臓器合併症は少ないので降圧治療は必要ありません。 つまりクリニックや健診でみつかる高血圧の中には不必要な降圧剤治療を家庭血圧を測定することで避ける事が可能なケースも多いのです。

血圧は睡眠中は下降し、起床とともに上昇する日内変動を示します。 特に高血圧患者では覚醒前から血圧が徐々に上昇し、起床とともに著しい高血圧を呈する現象が見られ、これを「早朝高血圧」と呼びます。 心筋梗塞や脳血管障害などの約半数は起床後4時間以内に発症し、早朝高血圧の存在と深く関係しています。 現在の降圧薬治療は長時間作用性の降圧薬を1日1回朝食後に服用する事が一般的となってます。 しかし翌日の降圧薬服用前まで降圧効果が持続している確証はありません。

携帯型血圧計を用い24時間の血圧を測定すると、診察時の血圧は充分下降している人の約30%で早朝の血圧上昇が抑制されていない事が観察されます。 早朝、降圧薬服用前に家庭血圧を測定し、早朝の血圧上昇が抑制されない場合には、就寝前に他の降圧薬を併用する等の工夫が必要です。

家庭血圧を測定する場合の注意事項

  • ■ 手首や指で計測する型の家庭血圧は誤差が大きいので、上腕にカフを巻く型とする。
  • ■ 測定時間は「起床後1時間以内、排尿後、朝食前、降圧薬服用前」および「就寝直前」の2回が望ましい。
  • ■ 測定体位は座位とし、カフの中心が心臓(乳頭)の高さになるよう枕や座布団をあてて調節する。
  • ■ 各測定回数は1回として、高い数値が測定されても反復測定せず記録し、異常値の判断は主治医に相談する。

これらの注意を守って家庭血圧測定を習慣とし、自身の血圧値を医師任せにせず自己管理する姿勢が必要と思います。

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家庭血圧の測り方

  • 測定部位:利き腕ではない側(非利き腕)の上腕
  • 朝:起床後1時間以内
  • 座位:椅子、正座いずれでもよい。カフの中心が心臓の高さとなるよう枕や座布団で調整する
  • 排尿後:1~2分の安静後
  • 朝食前
  • 服薬前
  • 高くても低くても1回だけの測定、必ず記録する。
    夜は酒を飲んだり入浴したりいろいろな事がありますが、とにかく寝る前に測りましょう)
  • 血圧測定装置:上腕型(上腕にカフを捲く)の自動血圧計ならばいずれでもよい。

詳しくは当院医師までご相談ください。