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医療法人社団 康心会 湘南東部総合病院・湘南東部クリニック

医療法人社団 康心会の基幹病院です。医療法人社団 康心会は、ふれあいグループの法人です。

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病院紹介

ご挨拶

市田隆文院長[写真]

新年明けましておめでとうございます。
本年の干支は酉年です。十二支の名称にはすべて動物があてがわれていますが、十二支の字には特段、動物とは無関係な字があてられているのにお気づきでしょう。今年の干支は「とり」ですが「鳥」という字でなく「酉」という字体が使われています。 この「酉」は(ゆう)と呼んで酒樽を意味します。新年早々、酒の話かと酩酊状態の方もいらっしゃると思いますが、この「酉」という字体が医学と極めて密接に関係があることはご存知でしょうか。医学の医の字の古い字体は「醫」と書きます。拡大してよく観察すると、「酉」という字体が含まれています。
「醫」を分解して説明しますと、「匸」の中に「矢」が入っています。すなわち、中国古代の医療では「匸」(けい)なる狭い空間、囲いの中で「矢」らしきものを使って医療行為(魔除け、厄払い)をしたようです。「殳」は(るまた)と呼称し、これは比較的長い矛を意味するそうです。そうすると、何となく、狭いところで矢と矛を持って患者さんに治療を施していたと考えると、祈祷師のような祭礼に近い行為ではなかったかと推測されます。そして、下段に「酉」、すなわち酒樽があるということは、どうもアルコールの力も借りて医療行為を行っていたとすると、ますますこれが医療、治療の原点かと面白おかしく思いを巡らすことができます。

私の専門は肝臓病です。この肝臓病診療も一昨年あたりから劇的に変化が見られ、C型肝炎ウイルスは2035年にはレッドリストに載るとも言われ、B型肝炎も薬物で活動性を制御できます。そして免疫チェックポイント阻害剤は、癌細胞が出す免疫抑制物質を抗体でブロックしてがん治療をするなど、どんどん変わってきています。そんな肝臓病の中で、相変わらず増え続けているのがアルコール性肝硬変です。このアルコールもこのように指導しております。基本的に酒の飲める体質の方は一日1合から1.5合、一週間で約1升以内の方は人より長生きが出来て、生活習慣病も含めて少なくなる。これが百薬の長だと申しております。「醫」の原点でアルコールを昔から上手く使うと長生きできる。高齢者になっても平均寿命はどんどん増えることになります。ところが、一日1合で終われるでしょうか。どうしても1合で終了という抑制がアルコール濃度とともに解消され、止めることが出来ずに飲酒量が増えるということが往々にしてあります。ここが健康と病気の分かれ目です。すなわち百薬の長と毒薬の分水嶺と言えるでしょう。

さて、お屠蘇気分の話はさておいて、われわれの病院をご紹介しましょう。
ふれあいグループの基幹病院である湘南東部総合病院は救急外来(ER)からICUを備え、リハビリセンター、精神科病棟ならびに緩和病棟を備えた総合病院です。常勤医師38名、臨床研修医6名を中心に、コンパクトに横のつながりを重視したきめ細かい医療を展開しております。
特に心臓病に関する救急体制は24時間365日体制を構築し、急性期のカテーテル治療とablation、さらにグル―プ内循環器専門病院大和成和病院心臓外科との連携を強化しすべての心疾患に対応できるようになりました。回復期リハビリ病棟も増床し、交通事故障害者長期療養(NASVA)病床も国交省から12床委託され、専門医と作業療法士が一日も早い復帰を願って診療にあたっております。さらに、緩和病棟も関東一円で一番多い32床となり、当病院は地域住民のみなさんにとって地域完結型医療の完成を目指しております。本年度は病棟数も増えて348床となります。細かいところまで目配りの出来る患者さんファーストの医療をしっかり成し遂げる所存でありますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2017年元旦
湘南東部総合病院院長・市田隆文

  • 日本脳死肝移植適応評価委員会委員長
  • ウイルス肝炎財団理事
  • 日本ペンクラブ会員
  • 日本エッセイストクラブ会員