医療法人社団 康心会 湘南東部総合病院・湘南東部クリニック

医療法人社団 康心会の基幹病院です。医療法人社団 康心会は、ふれあいグループの法人です。

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病院紹介

ご挨拶

市田隆文院長[写真]

個人的には最近、長い年月をかけて積み重ねてきた記憶がどんどん削れて、ある種のことだけが鮮明になってくるようです。記憶のCapasityがなくなってきたのか、単に健忘症になってきているのか誰も知りません。

さて、いろいろな人が集まっている当病院では毎日いろいろなことが起こります。それを瞬時に解決して先に進むのが院長の役割と考えております。忙しいからと言って、返事をしないようにすることだけは避けるように心掛けております。それも、自身が大学教授であったとき、極めて忙しくなり(会議、委員会をはじめとする病院や教室を運営するための集まりとそこでの決定など)一度爆発したことがありました。相談した人に罪はないのに、意味なく不機嫌になり、ついついつっけんどんな対応をしてしまいました。若い先生が少し涙目になったのを垣間見て、しまったと反省したことがあります。

振り返って、そんなに自分は忙しいのだろうかと自問自答してみました。その時、某言語学者のエッセイをふと思い出しました。
「忙しさに強中弱のランクをつけて分ける。私の忙しさは中の強ぐらいだろうか。若い頃には、強の中ぐらいかと思っていたこともあるが、それはうぬぼれであって、本当に忙しい人と交わるようになると、上には上がいるのだと思い知った。
うぬぼれと書いたが、そう、忙しいのは誇るべきことと自慢していたのである。これはかなり恥ずかしい。特に、世の中ではあまり忙しくない人が忙しさを自慢するということが分ると、ますます昔の自分が恥ずかしくなる。 私のまわりで一番忙しいSさんは、忙しいと言わない。せいぜい「ちょっと大変だよ」くらいである。
・・・・・
ところが彼に、ものを頼むと即決である。忙しいから選択の余地が限られていて、ぐずぐず言わない。そして、引き受けたら必ずやる。次々とこなしていかないと、押せ、押せになって仕事がきつくなるのである。仕事を頼むとき、忙しい人を避けようとする人がいるが、それは間違っている。忙しい人ほどきちんと対応をしてくれて、かつ約束を守る。そのように信頼できる人だから忙しくなる、と言うことだ。」
年頭にあたって、この文章をかみしめながら、決して忙しいと口に出さないように決意しました。三日坊主にならないように願いながら。

私の専門は肝臓病です。昨年来、入院を必要とせず、外来通院だけで一日一回内服する薬剤を2か月継続して、治癒率98%以上のC型肝炎治療が医療界を席巻しております。さらに分子標的治療薬と免疫チェックポイント阻害薬で肝細胞がんの治療内容が大幅に変わりつつあります。このように肝臓病治療がドラスティックに変化する場面に遭遇する幸運をかみしめつつ、適切かつ的確な説明を施す肝臓専門医として歩みも継続していきたいと考えております。

さて、毎年、湘南東部総合病院は進化しつつあります。昨年秋には神奈川県の委嘱を受けて認知症疾患医療センターを開設しました。茅ヶ崎駅のラスカではふれあい医学サロン「医心伝心」を毎月開催し、医療を分かりやすく市民に説明し、正しい知識を得て、病気を理解いただく市民講座を始めました。救急医療からリハビリステーション、精神科病棟、そして在宅医療と緩和病棟を有する350床弱のコンパクトな病院です。多くの若者が患者さんに対して目を輝かせて精一杯の医療に取り組んでおります。どうぞ、遠慮なく門をたたいてください。

2018年
湘南東部総合病院 院長・市田隆文

  • 脳死肝移植適応評価委員会委員
  • 公益財団法人ウイルス肝炎研究財団理事長
  • 日本ペンクラブ会員/日本エッセイストクラブ会員