医療法人社団 康心会 湘南東部総合病院・湘南東部クリニック

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診療科案内

人工関節・関節鏡センター

診療場所:クリニック

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12月の外来診療担当表

人工関節・関節鏡センター
 
午前     遠藤
第1・3水
     
午後 遠藤          

※要予約

人工関節・関節鏡センター長挨拶

遠藤 太刀男医師
人工関節・関節鏡センター長
遠藤太刀男

私は2013年8月、厚生労働省の定める先進医療技術【先進医療:実物大臓器立体モデルによる手術支援】をいち早く導入、患者個々のCTデータを米国の技術スタッフとインターネットを通じて共有、コンピューターシミュレーションを駆使しながら個別のオーダーメイド骨切りガイドによる人工膝関節置換術を開始しました。手術精度の向上著しく2016年4月の保険収載以降も同技術にこだわり、全例同システムで手術を行なっています。人工股関節置換は最新の低侵襲手術である「筋温存型」仰臥位前方系アプローチ「AL-Supine」テクニックで手術を行ない、高位脱臼以外の症例であれば手術翌日全荷重歩行開始を標準としています。人工肩関節についてはリバースショルダーの実施が可能です。上腕骨骨頭と肩甲骨臼蓋の凹凸形状を反転させたデザインで、術後に手を高く挙げられる可動性を期待できる新機種です。この機種は技術的な難易度が高く、肩関節鏡視下手術を相当数実施した経験が無ければ認可されません。

人工関節そのものは1992年ポリエチレンの革命的な技術革新が起こり、2007年には生体内での酸化防止技術が確立され、それ以前の製品と比べ格段の耐久性・信頼性が向上、過去のマイナスイメージが一新され、新しい時代を迎えています。

当院では、医師・理学療法士・手術室・看護師・薬剤師・メディカルソーシャルワーカーなど人工関節専門のチームスタッフが入院前から退院後の生活・スポーツ活動までサポート、「高精度・早期回復・高い運動機能の獲得」をテーマにひとつのパッケージとして手厚く関わり続ける医療を提供します。歩くスピードが伴わず、子供世代と一緒に出掛けられなくなったとお嘆きの皆様、諦めないでください。人工関節手術は新時代の幕開けです。

「湘南東部総合病院 人工関節・関節鏡センター」の特徴
~新時代の人工関節手術~

  • 別仕様のカスタムメイドガイド【実物大臓器立体モデルによる手術支援】
  • 筋温存型低侵襲前方系アプローチ「AL-Supine」による人工股関節全置換術
  • 膝内側部分置換(単顆型)人工膝関節の飛躍的進歩
  • 反転型人工肩関節「リバースショルダー」の実施
  • 術前自己血貯血・non-tourniquet・術中回収血・class100クリーンルーム
  • 専門的な知識を持った医療チーム
  • 膝・股・肩関節だけでなく肘・手指・足関節まで人工関節置換が可能
  • 関節鏡視下手術テクニックを応用した術後拘縮解離手術
    (他施設の術後拘縮にも対応可能)
  • 1992年クロスリンクポリエチレン、2007年E1ポリエチレンという工業的な革命による飛躍的な耐久性向上

診療内容・特色

個別仕様のカスタムメイドガイド【実物大臓器立体モデルによる手術支援】について

人工関節置換術など高度な技術を要する手術を執刀する場合、整形外科医はレントゲン写真やCT画像を元に手術の対象の骨形態がどのような形状をしているかをイメージし、その形状に応じた治療方法を検討しています。しかし、生体の骨は年齢や性別、体格や動作環境、など様々な要素が複雑に関与し、ただ一つとして同じ骨形態である事はありません。

骨モデル[イメージ]
【骨モデルとカスタムガイド】

こうした多種多様の骨形態に対応すべく、人工関節機器は膝を例に挙げれば24000通り以上のパーツの組み合わせから成ります。これまでの技術では手術前のレントゲンフィルムからある程度の幅をもって機種選択を行い、手術の当日、執刀中に設置位置やサイズを目視で決めるという作業を行っています。しかしながら骨の強度不足や思わぬ骨の欠損に対応するにはおのずと限界があり、インプラント(人工関節)と設置する骨の間に過不足が生じれば生体側を削る事で対応し、緩みがある場合はセメントという接着剤を使用します。手術の精度という面で見れば、これまでの方法でも安定していますが手術時間が延長する場合も少なくありません。「短時間」で「高精度」の人工関節置換手術が理想であり、これを実現するために私は2013年8月、厚生労働省の定める先進医療技術【先進医療:実物大臓器立体モデルによる手術支援】をいち早く導入しました。使用する実物大臓器立体モデルは、それぞれの患者様のCTデータを元に御自身の骨を精密に再現した立体モデルです。これはPatient-matched Instrumentationと呼ばれる手法で、過去のナビゲーションシステムとは一線を画す新技術です。コンピューター上で患者様それぞれの下肢運動軸を割り出し、米国の技術スタッフとデータを共有し、機種選択・設置位置決め・骨切りライン設定を行い、個人専用カスタムメイド骨切りガイド製作を行います。

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手術当日は出来上がった骨切りガイド通りに手術を進め、最適のインプラントが最適の位置に収まるという、過去には莫大な予算をかけなければ為し得なかったような革新的な新技術が、実に身近なものとなりました。こうして設置された人工関節は精度が高く、手術時間の短縮もあり術後の回復も早いという利点があります。2016年4月の保険収載以降も同技術にこだわり、全例同システムで手術を行なっています。

患者様を直接診察している我々と米国の人工関節スタッフとが連携することで、日本国内に居ながらにして人工関節先進国である米国と同等の「世界最高水準」と言える環境を再現・構築することに成功しています。

筋温存型低侵襲前方系アプローチ「AL-Supine」による人工股関節全置換術

股関節手術は、多くの筋肉に囲まれた「股関節」に到達するまでの道のりとして後方アプローチ・側方アプローチ・前側方アプローチ・前方アプローチなど、様々な展開方法が存在します。それぞれ一長一短はありますが、当院では現在最先端と言える「仰臥位(仰向けの姿勢)」「筋温存型」「前側方アプローチ」=「AL-Supine」で手術を行なっています。それ以前は「側方アプローチ:Direct Lateral」で展開していましたが、「側臥位(横向きの姿勢)」+「側方アプローチ」であり、大腿骨から中殿筋・外側広筋を一塊にして剥がす必要がありました。もちろん、展開は広く、術視野が大きいので困難な症例には向いている展開方法ですが、「骨から筋肉を剥がす」という行為が術後の痛みやリハビリの進むスピードに大きく影響する事は否めません。「AL-Supine」は圧倒的に術後の痛みが少ないのが特徴で、過去に「側方アプローチ」で人工股関節置換をし、新たに反対側を「仰臥位前側方アプローチ:AL-Supine」で手術を行なった患者様からは「反対側と全く違う!」「以前の手術は車椅子に移るのも容易じゃなかったのに、今回の手術は何ですぐ歩けるの!?」といった声が聞かれた程です。左右とも私自身の執刀でしたので答えに困りましたが、これが医療の進歩です、と説明させて頂きました。手術機器の進歩・医療技術の改良により「骨から主要な筋肉を引き剥がす事無く、筋肉と筋肉のすき間からスルスルッと人工関節を入れるテクニック」が可能となり、これまででは想像もつかなかった「手術翌日全荷重歩行」が現実のものになりました。もちろん、個々の骨の状態や体重、基礎的な筋力が異なりますので全例翌日全荷重とは行きませんが、それでも半数以上が翌日に歩くリハビリを開始しています。

膝内側部分置換(単顆型)人工膝関節の飛躍的進歩

膝は正面から見て内側の滑車と外側の滑車、二つの滑車で体重を支えています。うまく内外側両輪で体重を分散していれば良いのですが、加齢とともに偏りが生じてきます。アジア人の多くは内側に曲がる「内反膝」となっていきますが、そのまま我慢し続けると膝の外側も擦り切れ、全体に変形が進み、伸びない曲がらない膝になります。あまり変形が進んでしまうと手術治療としては膝の全置換術、という事になりますが、そこまで悪化させない為の手術に「傷んだ内側だけを入れ替える小さな人工関節」があります。この「単顆型人工膝関節」は8cm程度の傷で済み、術中出血は少量、手術翌日から歩行可能、入院期間は1~2週間、という最小侵襲手術です。手術前の膝可動範囲をほぼ損なうことなく運動機能も維持されますので、術後20kmマラソンを続けている方や毎週欠かさず乗馬やゴルフを続けている方もいらっしゃいます。この手術を受けるには膝の中央にある前十字靭帯が安定している事と体重が90kg以内という条件がありますが、痛みは良く取れ正座も可能ですのでとても好評です。

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担当医師紹介

遠藤 太刀男 遠藤 太刀男 (えんどう たちお) 北里大学卒 日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会認定スポーツ医 日本整形外科学会認定リウマチ医 日本手外科学会手外科専門医 日本体育協会公認スポーツドクター 日本医師会認定産業医