診療科案内

心臓血管外科

倉田 篤(くらた・あつし)

大和成和病院院長・心臓外科医

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シンプルな技術の組み合わせ。それが心臓手術

体の中にはさまざまな臓器がありますが、そうしたほかの臓器と比べて、心臓は形と機能(ポンプ機能)が直結していて、どこをどう治せばいいのかが比較的はっきりしている。そういう意味で、心臓はとても分かりやすい臓器の一つといえます。そんなシンプルで機能性の高い臓器に感動を覚え、"自分が治すとしたら心臓しかない"と、心臓外科医を目指しました。

その後、医学部を卒業し、医師となって少しずつ心臓手術に携わるようになりました。とはいえ、初めはただ先輩医師に言われたように助手を務めるだけ。それでも目の前で起こるダイナミックなできごとに、驚き、感動し・・・。そんな毎日を送っていました。

心臓手術をさせていただくことに、やりがいや喜びを覚えるようになったのは、やはり執刀医という立場を経験するようになってからです。心臓手術というと、何かむずかしいテクニックを要するものというイメージがあるかもしれませんが、基本はシンプルな技術の組み合わせしかありません。その技術をどう組み合わせていけば、目の前の患者さまを治すことができるか、それが心臓外科医としての力量だと思っています。

過去の経験や知識に基づき手術の戦略や組み立てを考え、自分なりに工夫をしてみる。そして、その通りに手術を終えたときは、やはり深い感慨を覚えます。どんな仕事もそうでしょうが、技術が自分のものとなり、その技術を「もっとも良いと確信を持って提供できる」ようになったとき、人は喜びが得られる。それが私の場合、心臓手術だったのだと思います。

「元気になる!」そう確信された方に手術を

当院では、手術を受ける患者さまやそのご家族の方に、できる限り時間を割いて手術の内容や病状について説明させていただいています。私たちがそうした場でお話しするときは、当然、手術について具体的なイメージできているわけですが、それを医学の知識がさほどない人が私たちと同じようにイメージするのは、なかなかむずかしいことだと思います。

しかし、当院では患者さまやご家族の方が手術についてしっかり理解され、「この心臓手術をしたら元気になれると確信いただくまで手術をしない」といっても過言ではありません。理解いただくまで時間をおいて、あるいは場所を変えて、何度も説明させていただきます。

なぜ、そこまでしなければならないのか。それは多くの心臓手術は、悪いところを切除すれば元気になるといった手術と違い、人工物を使ったり、人工の材料を使ったりして心臓の形を整えることで、機能をよくしていくものだからです。手術を受けたら終わりではなく、リハビリをしたり、薬を飲んだりと、患者さま自身が健康になるための努力をしていかなければなりません。

もちろん、患者さまにとっても、ご自身の受ける手術について具体的にイメージできれば、手術に立ち向かう勇気が出てくるでしょうし、手術後のリハビリなどもしっかり続けられると思います。事前にしっかりイメージしておくことはとても大切なのです。

「元気になるんだ! これでよくなるぞ!」。そう確信をもって手術を受けることを決意されるまで、時間がかかるかもしれません。病気を抱えていることで不安と焦りもあるかもしれません。しかし、それはその方にとって必要な時間です。私たちはどんな疑問にも答えますし、何度でも手術について説明させていただきます。

十分に納得していただき、心から手術を受けて良かったと思えるような、そんな心臓手術を心がけていきます。

外来診療日 月曜日(午前/午後)、土曜日(午前/午後)
経歴
1989年03月
北里大学医学部卒
1989年06月
北里大学病院胸部外科入局
同外科、国立病院医療センター(現 国際医療センター)麻酔科研修を経て
1993年
榊原記念病院外科レジデント
1994年09月
北里大学医学部胸部外科助手
1996年11月
大和成和病院心臓血管外科勤務
2010年12月
大和成和病院 院長に就任
2013年01月
副院長に就任
2014年03月
院長に就任
免許・資格
  • 日本外科学会専門医
  • 植え込み型除細動器研修証
  • ペーシングによる心不全治療研修証
  • 日本冠疾患学会評議員
  • 日本冠動脈外科学会評議員