医療法人社団健齢会 ふれあい東戸塚ホスピタルは、ふれあいグループの病院です。

医療法人社団健齢会 ふれあい東戸塚ホスピタル

病院紹介

ご挨拶

院長の挨拶

織本健司 院長[写真]
ふれあい東戸塚ホスピタル
院長 織本健司
<学歴>

金沢大学医学部 卒業

<資格・経歴>

医学博士

公益財団法人癌研究会癌研究所、カリフォルニア工科大学(米国)などで研究。

<所属学会>
  • 日本内科学会
  • 日本血液学会
  • 日本透析医学会
  • 日本神経学会
  • 日本糖尿病学会
  • 日本再生医療学会
  • 日本高次脳機能障害学会
  • 日本腎臓リハビリテーション学会など

この度、令和2年3月16日付けで、ふれあい東戸塚ホスピタルの院長に就任しました織本健司です。平成21年7月に総合診療内科医として当院に赴任し、10年の日々が過ぎています。この間1,200人を超える入院患者様と延べ4,500人を超える外来患者様の診療にあたってきました。

現在は血液透析回復期リハビリテーションの入院患者さまの診療を中心に担当しております。高齢者透析患者様の合併症・死亡原因でもっとも多いのが肺炎などの感染症で、重症敗血症包括的治療に力を入れています。また、感染対策チームの委員長(ICD:感染管理ドクター)として、患者様および病院職員に安全で快適な医療環境を提供するため、感染防止および感染制御の対策に取り組んでいます。回復期リハビリテーション病棟では、脳血管疾患の透析患者様を中心に担当しており、高次脳機能障害の対応も積極的に行っています。最近では高齢者のみならず、40歳〜50歳代の比較的若い世代の患者様のリハビリテーションにも対応しており、医療ソーシャルワーカーや企業の担当者の方と協力しながら復職支援にも力を入れております。

外来診療では生活習慣病などの高齢者患者様の内科的管理を中心に行っております。元々、血液内科が専門なので、「血液が流れている全ての臓器の病気を診る」ポリシーで日常診療を行っております。昨年から糖尿病外来を担当しております。高齢糖尿病患者様の特徴は「多様性」です。合併症や病態の多様性、治療方法の多様性、そして治療目的・ゴールの多様性です。患者様の「個性」に応じたテイラーメイド治療を心がけています。最近では、持続血糖測定システムを導入し、より肌理(キメ)の細かい良質な血糖コントロールが行えるようになっています。また、逆紹介の患者様も積極的に受け入れており、高度医療施設との地域医療連携を深めていきたいと思っています。

数年前から、Rett症候群という神経難病の診療にも取り組んでおります。レット症候群は主に女児に発症し、多彩な神経症状が年齢依存性に出現する神経発達障害で、いまだ有効な治療法が確立されていません。現在、久留米大学小児科、聖マリア病院・小児総合研究センター/レット症候群研究センター、金沢大学学際科学実験センター/遺伝子研究施設との共同研究で、遺伝子工学的手法を駆使して新規治療薬の開発に取り組んでいます。さらに、最近では韓国脳研究所と大脳発生といった観点からアプローチするための共同研究を開始しています。レット症候群は非常に稀な疾患ですが、認知症、発達障害、自己免疫疾患、代謝性疾患などと共通の発症機構が推測されており、疾患研究から得られる成果が多くの病気の解明や治療薬の開発に貢献できると考えています。

(https://www.jsrm.jp/cms/uploads/2018/03/e6864c8e5ea81b37aa504dde81b6dbed)

(https://www.jsrm.jp/cms/uploads/sites/2/2018/04/9801fd5383be4b76af38420ce129e69c)

浦和(現在のさいたま市)に生まれ、高校卒業まで埼玉県で過ごしました。平成2年に金沢大学医学部を卒業後、同第三内科(現・細胞移植学講座)に入局し、骨髄移植研究グループで造血器悪性腫瘍の診療に従事しました。大学院の学位研究で6年間、(財)癌研究会癌研究所で癌の免疫療法や分子標的治療法の開発に関わる基礎生物学研究に従事し、その後米国カリフォルニア工科大学・ハワードヒューズ医学研究所で6年間、神経再生の礎となる神経幹細胞の研究を行いました。基礎生物学研究を通じて得られた多くの経験・知見を日常診療に還元していきたいと考えています。いつでもお気軽にお声掛けください。

所属学会(筆頭演者として学会発表):
日本内科学会(平成30・31年・令和2年)
日本血液学会(平成27・28・29年・令和元年)
日本透析医学会(平成29・30年※。・令和元年)
日本神経学会(平成29※※・30年・令和元年)
日本高次脳機能障害学会(平成29年・令和元年)
日本腎臓リハビリテーション学会(平成30年)
日本環境感染症学会(平成31年・令和2年)(ICD:感染管理ドクター)
日本再生医療学会(平成30※※※・令和元年)
日本分子生物学会(平成28・29・30年・令和元年)
日本糖尿病学会
  • ※:日本透析医学会と国際腎臓学会(ISN)との合同開催
  • ※※:日本神経学会と世界神経会議(WCN)との合同開催
  • ※※※:日本再生医療学会と国際組織工学学会(TERMIS)との合同開催

副院長の挨拶

本間和夫 副院長[写真]
ふれあい東戸塚ホスピタル
副院長 本間和夫

皆様こんにちは。副院長の本間です。 ふれあい東戸塚ホスピタルで総合診療科、呼吸器内科を担当しています。

日本医療の進歩はすばらしく、国民皆保険制度により、誰でもどこでも平等に、しかも安価で受けられるようになり、医学の進歩、診断、治療の進歩とも合いなって、世界一の長寿国の仲間入りをすることができました。一方で高齢化が進み、老人医療、慢性期医療のあり方が問われています。

医療が進歩すればどうしても専門化、細分化していきます。 各専門性をもった診療も必要ですが、全身、全人的に診ること、患者様の御家族、社会的背景まで目を向ける医療が大切と思います。

ふれあい東戸塚ホスピタルでは緑に囲まれた静かで、快適な療養環境の中で、当院の設備、機器を駆使した入院医療、リハビリ、人工透析、一般外来、各種健康診断などを行っています。

「人を尊び、命を尊び、個を敬愛す」の理念のもと心のこもったやさしい医療、地域から信頼される病院をスタッフとともに目指します。 どうかよろしくお願いします。

井上純雄 副院長[写真]
ふれあい東戸塚ホスピタル
副院長 井上純雄
<経歴>
  • 東京大学医学部医学科卒業(1984年)
  • 東大医科学研究所附属病院(人工臓器・移植科 助手)
  • 虎の門病院腎センター外科医長
  • 宇治武田病院透析室部長
<資格・学会>
  • 医学博士(東京大学)
  • 外科専門医
  • 超音波学会専門医(シニア)
  • 日本透析学会
  • 日本腎臓学会
  • 日本肝臓学会
<重点領域>
血管アクセス(透析患者)、慢性腎不全の診療

2017年2/16(木)より、このふれあい東戸塚ホスピタルに副院長として着任いたしました。私は関西(和歌山県)出身ですが、大学卒業後、透析関連の仕事は京都宇治市での最近7年間を除いて主に関東の病院で行なってきました。

これまでの30年近い経験を生かして当院のみならず近隣のふれあいグループの透析患者さんのためにもう一度この緑豊かな横浜市戸塚で頑張ってみたいと考えています。

さて、ご存知のように高齢化の波は津々浦々に押し寄せ透析患者も決して例外ではありません。2015年末での透析患者数は32万人余りで平均するとわが国の385人に1人が透析治療を受けていたことになりますが、これはその20年前に比べて約2倍の増加です。その要因として人口構成の高齢化だけでなく2型糖尿病の増加があり、多くの症例が種々の合併症を有することになります。

長期あるいは高齢で糖尿病を有している患者さんでは特に血圧管理など日々の注意深い透析管理はもちろん、アミロイド沈着などの長期合併症への対策、虚血性心疾患や脳血管障害、悪性疾患など加齢に伴う種々の併存病態に対処する必要があります。当院は、内科、外科、消化器科の常勤医だけでなく循環器科、神経内科、リハビリ科、呼吸器内科、整形外科、皮膚科、歯科の非常勤医のほか栄養士もしっかりいますので安心です。

自力移動、通院が困難になる患者さんが年々増えていますので、当院では患者さんの利便性と安全性を確保すべく専用ワゴン車による送迎サービスを行っておりますが、それも困難な場合には入院透析の設備も用意しております。

当院透析室では超クリーンな透析液を供給する最新の水処理システムを採用していますので必要に応じてオンラインHDFはいつでも施行できます。

最後に一言、慢性腎不全の透析患者さんには伝えたいことがあります。血液透析は施設で透析中の3ー4時間だけは腹膜透析とは違って”お任せ”医療でありますが、その他の90%以上の時間は自己管理”Do it yourself !”で,危険な高カリウムやじわじわ来る高リン、体液過剰による肺水腫など危険なレベルになるまで気づかないことが多いのです。従って、見えない、感じないリスクに本人がどこまで”想像力”を持てるかで生死の分かれ目になる場合があります。もちろんそれが自然と身につくことに越したことはありませんが、血液透析という間歇的治療の限界を忘れてはいけません。